地球が終わる前にセミリタイアしよう

女性おひとりさまだけど、早期リタイアできるかな?

【ねんきん定期便】令和6年(2024年)時点

昨年のねんきん定期便チェックから早一年が経過しました。
現時点での、ちび子の年金額はどう変化したでしょうか?

■これまでの加入実績に応じた年金額は、1,041,999円(月額:86,833円)でした。

■昨年は、年額:977,914円(月額:81,492円)でした。

■この1年間の増加額は、+64,085円(月額:+5,341円)でした。

過去3年間では、年間増加額が平均4万円程度でしたが、今回は6.4万円となりました。私の月収は毎年ほぼ横ばいですので、厚生年金保険料もこの3年間変わっていません。

この差額2.4万円は、年金額改定の影響なのでしょうか?
少しでも増えたのはうれしいですけど。

ところで、物価変動による年金支給額の増減の仕組みについて、言葉はよく聞きますが、中身を全く理解していなかったので、この機会に少し勉強して、備忘録として残しておくことにしました。

まず、2004年の年金制度改正で、「マクロ経済スライド」が導入されたそうですね。物価上昇率がそのまま支給額に反映されてしまうと、制度自体が維持出来なくなる恐れがあるので、スライド調整率を用いて年金額を調整しているとのこと。

年金改定率=物価(または賃金)上昇率-スライド調整率

尚、スライド調整率とは、「公的年金制度の被保険者数の減少率」と「平均余命の伸び等を考慮した一定率(0.3%程度)」を合計したものです。

また、年金改定率は、基本的には既裁定者は物価変動率を用い、新規裁定者は賃金変動率を用いて算出するそうです。

物価の上昇率<スライド調整率の場合は、上記計算式はマイナスとなりますが、年金改定率の下限値を0%とする「名目下限措置」が設けられているため、支給額は前年と同額になります。

物価上昇率がマイナスの場合、そのマイナスの上昇率がそのまま年金改定率となり、支給が引き下げられます。

さらに複雑なことに、上記の名目下限措置によって、マクロ経済スライドが発動されなかった場合、その未調整率分(マイナス分)を翌年度以降に繰り越せる仕組み「キャリーオーバー制」が2018年から導入されています。

一瞬、ロト7のように支給額がふえるのか?と思ってしまいましたが、むしろ減らされる仕組み(笑)。

物価上昇率が大きく、改定率がプラスになる年に、マクロ経済スライドの未調整分(キャリーオーバー)も差し引きして調整が行われるので、改定率は抑制され、インフレに追いつけるほど年金はもらえないということに・・・。

年金制度維持のために必要な仕組みだとは思いますけど、あの手この手で支給額を減らそうとしてきますねー。

私自身の計画では、年金はおまけやお小遣いみたいなもので、基本は自分の資産でやりくりすることを目標としています。

それにしても、少子高齢化や経済成長の鈍化なんて随分前から分かっていたことなのに、年金制度運営の見通しが甘すぎでしたね。それに、グリーンピアとか箱もの事業とか消えた年金問題とか、数々の黒歴史が思い起こされて、何だかなーという感じ。

まぁ、元が取れるくらい元気に長生きしたいものです。

ちなみに、令和6年度の年金額改定は、

・名目手取り賃金上昇率:3.1%物価上昇率:3.2%)
マクロ経済スライドによるスライド調整率:▲0.4%
・キャリーオーバーなし

よって、2.7%引き上げで、バブル期以来最も高いそうです。



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