我が家は決して裕福な家系ではありません。
特に、父方の家系は本当に貧乏です。
片田舎で育った父は、無一文で都会に出て、働きながら夜間大学を出て、一部上場企業に就職し、定年退職。
60歳以降も、知人の紹介で中小企業でしばらく働いており、前の会社の退職金と、その後に勤めた会社のお給料を合わせれば、そこそこのお金を残せたはずです。
貧乏から苦労して、最後に手にした数千万円の老後資金。
もしも、信用取引にのめり込まなければ、あの失った数千万円で豊かな老後を送ることが出来ただろうと思います。母とちょっとリッチな旅行へ出かけたり、美味しいものを食べたり・・・。
今となっては、そんな楽しい老後も泡と消えましたが。
私は、父の真実を知って以来、イライラがおさまりません。
父と顔を合わせれば、怒りが込み上げてきます。
この事件が発覚する前は、苦労人だった父のことを尊敬していました。
家では一度も弱音を吐いたり、愚痴ったりすることがなかった父は、本当に辛抱強くて、芯の強い人間だと思っていました。
だからこそ、裏切られたような気持ちになるのです。
実は今日、また信用取引を再開していることが発覚しました・・・。
私の怒りは頂点を突き破って、もはや、憎悪と化しています。父の意志の弱さと不甲斐なさに、ただただ情けない気持ちでいっぱいです。何より、子ども部屋生活を送っている私に、かつて「甲斐性なし」という言葉を投げつけやがった恨みが、今、沸々と湧き上がっています。
はぁ？？誰が、甲斐性なしだって？？
甲斐性なしはオマエだろーっ！！
せめて実労働させて、お金のありがたみを分からせたい。
清掃の仕事とか、スーパーの品出しとか、真剣に探せば、老人でも雇ってくれるところはあるだろう。チラシ配り（ポスティング）でもいいじゃないか。
１円稼ぐことがどれだけ大変か、もう一度、ゼロから学び直せ！！
数千万円もの大金を、わずか数年で蒸発させて、のうのうと再び信用取引している神経を疑うわ。そんな奴、もはや自分の家族だとは思っていない！！
「家族に対して誠意があるなら、実労働によって、少しでも失った資金を取り返してみんかい！！」と言ってやりましたが、まったく、聞く耳を持ちません。暖簾に腕押し状態です。
今、一番恐れていることは、手持ち資金が底をついて、家族の知らない間に、どこかで借金されること。頭がイカれているので、注意しておかないと、その可能性は十分にあり得るのです・・・。
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